少年敗走記

脳みそをさらけ出すダンスホール。

「ポピュラー対位法」読んだけど日本語が分からない

音楽理論の本、対位法について書いてある「ポピュラー対位法」を読んでいるんですが、この本日本語が下手すぎる。

分からない文章というのは三種類あって

1.専門用語で煙に巻くタイプ

2.文法が滅茶苦茶、省略された言葉が多いタイプ

3.指示語が多すぎるタイプ(それにあたる、みたいな文章)

 

ですがこの本は2に当たります。主語を言え!日本語は主語や目的語を省略してしまうという傾向のある言語だと思いますが、その典型例のような文章です。かつ間違ってる情報が多い。

例えばGsus4と言いつつ楽譜には「ソ、レ、ファ、ド」の4つの音が書かれていたり(これはG7sus4だよね?)

 

24ページにある「前のコードのコードトーン(3度か6度)が残り」というのは何の前のコードなの?

x→Gsus4→G7ってこと?

じゃあそのxにあたるコードを書いてくれないと前のコードのコードトーンが残ってるかどうか読者には分からないと思うよ。

 

そもそも17ページの楽譜の下に書いてある数字は度数を表しているというけれどト音とへ音でオクターブあるのに8度以内に直されると見づらいんだけどなぁ。

楽譜の視覚情報と度数の情報が一致しないから読者は混乱しやすいよ。

 

僕はまあ、せっかく買ったし良いところもある本だと思うのでこのまま読み進めようと思いますが音楽理論をまだあまりやっていない人には勧めません。そこそこ他の音楽理論が分かってないと訳が分からない本だと思います。

かつ、日本語が母語でない人にも勧めません。よくある、省略された言葉が多すぎて「読む」というよりは「こういうことを言いたいんじゃないかと推理する」本、著者の中で当たり前だと思っていることが前提とされて解説、表記されておらず不親切な本だと思います。悪いけど。