少年敗走記

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なぜ日本の景観は醜いか

今回は日本の街並みの話です。

はっきり言って、日本の街並みって美しくないですよね。

衛生の話ではありません。衛生面であれば日本の街はかなり綺麗です。パリの駅とかハンバーガーの包み紙があっちこっちに落ちてたりしますから。

でも、ヨーロッパの街並みが伝統的な建築様式の建物が立ち並んでいるのに対し、日本は味気ないビルばかり。

東京の街並みは綺麗になりつつあるといってもやっぱりビルなんですよね。

どこも同じ感じの。

しかもそのビルとビルの間に伝統的な様式のお寺が挟まれていたり。混ざりすぎというか。

 

僕はしばらくニュージーランドに住んでいたことがあるのですが、都市と郊外がはっきり分かれていて、郊外から都市に行く途中はひたすら道しかありませんでした。たまに動物園があったり発電所があったりしましたが店らしい店はなく、家は一軒もありませんでした。高速道路みたいな感じでした。

 

日本はなぜこんなにめちゃくちゃに建物を建ててしまったのか。

考えられる理由はいくつかあります。

 

まず、単純に人口が多くて住める場所が狭い。

日本の国土の7割は山だと言われるほど日本は平地の少ない国です。そりゃあビルみたいなマンション建てて居住面積を稼ぐしかないですね。豪華な1軒家とか建ててる場合じゃない。郊外と都市をはっきり分けるほどの面積の余裕はないわけです。

ちなみに、データをとってみました。2017年のものです。

人口密度

日本 335人/㎢

ニュージーランド 17人/㎢

アメリカ 33.7人/㎢

国土は

日本 378,000㎢

ニュージーランド 268,000㎢

アメリカ 9,834,000㎢ でした。

 

国土としては日本はニュージーランドより広いですが、先ほども言ったように7割山です。それにニュージーランドは人より羊が多いといわれる国ですから羊口密度も考慮にいれないといけないのかもしれないですね。

 

第二に、日本は戦争で焼け野原になった。

日本は太平洋戦争で東京、大阪といった主要都市まで空襲にあい、焼け野原になりました。そこから始まったのがまず経済の復興です。文化とか言ってる場合じゃない、まず稼がなきゃ。国民を食わせなきゃ。

そんな時に建物のデザインなんざごちゃごちゃいってられません。便利ならいいんです。もう二度と燃えない、倒れない頑丈な建物がいいんです。

そもそも日本家屋は「紙と木」の家でした。夏は涼しいが、燃えやすいし地震が来れば倒れる。じゃあもっと頑丈にビルにしようぜ、コンクリで固めようぜとなるのは合理的です。(芸術は合理性ではないですが)

 

第三に、日本はヨーロッパに支配されませんでした。(アメリカにはされましたが)東南アジアに欧米風の建物が残っているのはヨーロッパ支配の名残です。支配されていないのだからヨーロッパ風の建物を建てる必要が無かった。

 

第四に、単に日本の気候に合わない。

伝統的な日本家屋は風が通りやすくつくってあります。日本の夏は蒸し暑いのでヨーロッパ風の重圧な建物なんか建てたら湿気がたまってしょうがないんじゃないですかね。それにヨーロッパの伝統建築は隙間風が入って来たり虫が侵入しやすいそうです。

だったらコンクリでビルつくりますよね。

 

ちなみに、もし日本が焼け野原にならなかったら伝統的な日本家屋のままだったかと問われればそんなことはないと思います。

やっぱり少しずつビルになったと思いますよ。残念ながら。