少年敗走記

脳みそをさらけ出すダンスホール。

木ノ葉の里の民度は良くも悪くも普通(NARUTO)

NARUTO世界に残された伏線というか、謎というものを二つばかり解き明かしてみようかと。

 

・サクラは幻術タイプ

・英雄の息子、ナルトが忌み嫌われている設定

 

まず、サクラの方からですが、カカシの言った「サクラは幻術タイプ」というのは間違っていないと思います。

自来也によれば幻術とは「相手のチャクラをコントロールするかなりインテリな技なのでナルトには無理。」

 

サクラはもともとチャクラコントロールがうまく、それを医療忍術に生かしたわけですから、幻術には向いていたでしょう。

そっちの道を選ばず医療系を選んだだけで。

 

二つ目、火影の息子、里をバケ狐から救った英雄の息子、そして何より里の為にそのバケ狐の入れ物になってくれた子、ナルトが幼少期に嫌われていたのはおかしいか?

いや、おかしくないでしょう。むしろそんなもんです人間なんて。

 

おそらく里の人間、九尾襲来当時のことを詳しく知っていたのは三代目火影や一部の上忍くらいだったのだと思われます。里のほとんどの人間は

バケ狐が突然里を襲ってきた

      ↓

自分の子や両親が狐と戦って死んだ

      ↓

その狐はナルトという少年の中に封印された

くらいの認識でしょう。

 

憎い復讐対象が目に見えない形でナルトの中にいるのであればナルトに憎しみの目が向けられるのはある意味人間らしいです。

ネットで犯罪加害者の家族がバッシングされるような。犯罪者の子がいじめられるような。

 

むしろイルカ先生のように両親を狐に殺されながらナルトに優しく接することができる人のほうがまれでしょう。

もしかしたらイルカ先生だって幼いころは狐を、ナルトを恨んだかもしれません。

 

イルカ先生にはテストでいい点をとろうが体術でアカデミーでほめられようが聞いてくれる人がいないのです。

がらんとした暗い家の中で思ったかもしれません。

「バケ狐さえいなければ、こんな寂しい思いをすることはなかったのに。」

「バケ狐が憎い。」「あの狐は今ある少年の中に封印されているらしい。」

 

・・・「その子を殺せば両親の復讐ができる。」

いや、イルカ先生でなくとも、九尾襲来で家族を亡くした人の多くがこう思っていてもおかしくないのです。

「バケ狐を殺したい!復讐だ!その狐を封印されている子どもを殺せばいい!その子を殺せば狐も死ぬんじゃないか?」と。

 

だからこそ三代目火影はナルトを保護下に置くべきだったと思います。ナルトは怨みを買って殺される可能性だってあったのですから、むしろ冷たい眼で見られ陰口をたたかれるくらいで済んだのは悲しいですがまだ良かった方です。

 

我愛羅は人柱力としての力量を測るために風影に殺されかけましたからね。

 

ナルトも我愛羅も仕方のない状況と時世でしたが、人柱力に子どもを選ぶのは賢明とは言えません。

だからこそ全尾獣と人柱力にナルトの中で会った時、我愛羅とナルト以外は全員大人だったのでしょう。